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ダイエット
2019.10.04

にっくきセルライトは解消できる?その正体と対処法とは

ふとももの裏やお尻にできやすいセルライト。自分では見えにくい場所なので、水着を着たときに初めて気づいた、ショップの試着室の全身鏡を見て初めて気づいた、という人もいるのではないでしょうか。

一度つくとなかなか解消できないともいわれるセルライト。セルライトのない本来のツルンとした柔らかい肌を目指したいですよね。なぜセルライトができるのか、解消できる方法はないのか解説します。

セルライトとは何か?

セルライトは、本来はやわらかい皮下脂肪の細胞が硬くなり(線維化)、皮膚の表面がデコボコに見える状態のこと。その見た目から「オレンジピールスキン」と表現されることもあります。できやすい部位はふとももの裏側やおなか周りで、男性より女性に多く見られます。20代以降の女性の80~90%以上にセルライトがあるとも言われています[1]。特に健康上の害はありませんが、気になるものですよね。

では、セルライトは身体の中でどうやってできるのでしょうか。

セルライトは脂肪細胞と周りの組織が硬くなったもの

「セルライト」は美容医療分野で研究が進んでいます。それによると、脂肪細胞が増え、かつ細胞同士を結合させている周りの組織が硬くなる(線維化)ことで、脂肪組織が不均衡に硬くなっている状態であることがわかっています。硬くなった組織によって、脂肪組織の血管が圧迫されてさらに代謝が悪化し、さらに線維化がすすんでしまうとも考えられています[2]。

脂肪の状態と肌の見え方を、ふわふわのビーズクッションに見立てるとイメージしやすいかもしれません。柔らかく均衡で丸いビーズの中身のクッションであれば、シルエットもふんわりと丸く、柔軟性もあります。しかし、クッションの中身のビーズが硬くなってしまったり、なおかつビーズのまわりにゴミなどがついてしまうことで、ビーズの質や形が別のものになってしまうとイメージすれは、クッションカバーの表面がゴツゴツになり、硬い手触りとなってしまうことが容易に思い浮かぶでしょう。

セルライトがついているから肥満とは限らない

セルライトは脂肪細胞が関係していますが、セルライトがある状態と肥満は異なります。肥満によって悪化することはあるものの、全体的に太っている人だけにあるわけではありません[2]。

肥満とは、全身のさまざまな部位にある脂肪細胞が大きくなっている状態です。均一に大きくなるため皮下組織にデコボコは見られません。一方セルライトは、全身におこらず、できやすい部位に存在します。一見全身スリムそうな人も、実は二の腕などの「隠れセルライト」持ちだったりするのです。また、セルライトの程度や肌の表面への現れ方も、人によってさまざまです。

セルライトがつく原因


残念ながら、セルライトができるメカニズムは明確にはわかっていません。ただし、以下のようなことがセルライトの形成に関係するといわれています[2]。

  • 炭水化物の過剰な摂取制限
  • ホルモンバランスの乱れ
  • お酒の飲みすぎ
  • 加齢による変化

一時期、女性向けの雑誌などで「セルライトは脂肪細胞に老廃物が絡まったもの」などと表現されていましたが、それではデコボコの状態にはならないため、正確ではないと考えられています。

セルライトは解消できるのか

さまざまな要因が絡み合うため、根源の見極めが難しいセルライトですが、美容皮膚科などのメニューを見ると、「セルライト解消」などの文字が躍っています。一度できたセルライトは解消できるのでしょうか?まずはセルフケアで解消できるかどうかを見てみましょう。

セルフケアだけですぐ解消するのは難しい

セルライトのセルフケアとして、入浴やマッサージなど、血行をよくするケアがよく紹介されます。また、セルライトをハンドマッサージでつぶすというアプローチもよく見られますよね。
しかし、残念ながら血行の改善だけでは今あるセルライトの解消は難しく、ハンドマッサージではセルライトは解消できないようです。

ただし、マッサージや血行改善は、セルライトがこれ以上増えないように予防したり、時間をかけて少しずつ落とすアプローチとして有効と考えられます。

美容皮膚科での治療法

セルライトの対策として、美容外科で行う脂肪吸引やエンダモロジーは効果的であるという報告があります[1]。エンダモロジーとは、特殊なローラーで皮膚を吸引し血液の循環を促す施術で、現在主流のセルライト対処法です。

気長に落とす!セルライトの解消・予防方法


自己流のケアでセルライトをすぐに解消するのは難しいですが、セルライトがつきにくい生活を心がけることはできます。ポイントは、運動習慣とバランスのとれた食事という健康的な生活を意識することです。

運動で血行改善と脂肪燃焼

もとをただせば、セルライトは脂肪細胞。そのため、余分な脂肪が蓄積されないよう燃焼することが大切です。脂肪には皮下脂肪と内臓脂肪の2種類があり、セルライトは皮下脂肪が線維化したものです。皮下脂肪は燃焼しにくい傾向がありますが、速足でのウォーキングや自転車などの有酸素運動を組み合わせて行えば、少しずつ燃焼します。有酸素運動によって血行もよくなりますよ。また、筋肉がつきお尻が引き締まることで、セルライトが目立ちにくくなるというメリットもあります。

食事のバランスを見直してより健康的に


セルライトが気になる人であれば、ボディラインも気になっているでしょう。日頃から食事の栄養バランスに配慮して、カロリーオーバーしないように気をつけましょう。出汁を味わうようなメニューや、歯ごたえのある食材で調理し、しっかり咀嚼するなど、ちょっとした工夫の積み重ねが長続きのポイントです。ダイエットを気にするあまり、野菜中心になりがちな方こそ、良質なたんぱく質を必要量、摂取するように気をつけましょう。パンやご飯などの炭水化物をつい食べすぎてしまう人は、炭水化物を少し減らす代わりに野菜、肉や魚などを増やしてみてもよいでしょう。

セルライト解消はまず「できにくい生活」から

セルライトの解消方法とともに、その原因や予防方法をご紹介しました。セルライトは多くの女性に見られますが、一度できてしまうと自力ですぐに解消するのが難しいものです。できてしまったセルライトは、クリニックで改善できるかもしれませんが、生活習慣を見直さなければ元通り…という可能性があります。

今回紹介したセルライトの予防法を参考に、生活習慣を見直してみましょう。運動も食事も「わかっていてもなかなか改善できない」という人が多いかもしれません。毎日の通勤時の歩くスピードを速くしたり、お菓子を今までの半分にするなど、なにか1つでいいので取り組んでみましょう。それができたら、自分で自分をほめましょう。

小さな一歩の積み重ねが、スリムで健康的な体をつくります。自信を持って、気長に健康習慣を続けましょう!

参考文献

[1]野村智史. “エンダモロジーとセルライト” 美容皮膚科学 改訂2版, 宮地良樹ほか編. 日本美容皮膚科学会監修. 南山堂 2009; 529-532
[2]尾見徳弥ほか. セルライト, 臨皮2015; 69(5 増): 148-150
[3]Rawlings AV. Cellulite and its treatment, Int J Cosmet Sci 2006; 28(3): 175-190

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