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冷え症
2020.01.16

つらい冷え性の原因は身体の内側にある?冷え解消のヒント

冬に足先が冷えて眠れない、夏でもエアコンの強いところなどは寒くて上着を欠かせない…。まわりの人が寒く感じないときも寒く感じたり、手足や腰に常に冷えを感じたりする場合は、冷え性かもしれません。冷え性はなぜ起こるのでしょうか。そのメカニズムと、それを引き起こす原因をご紹介します。

日本人だけが「冷え性」になる?

病気だと思われがちな冷え性ですが、実は冷え性(冷え症)という病名はなく、その定義も確立されていません。実は「冷え」に関する研究論文も、日本以外にはほとんどみられないのです[1]。しかし、医学的にいうなれば「手足が血行不良になっている状態」といえます。

ツボや食べ物による対処法を聞いたことがある方もおられるかもしれません。これらは「冷え」を治療の対象としてとらえる東洋医学の考え方です[2]。

病気でないとはいえ、寒くて夜中に目が覚める、外出がおっくうになるほどの冷えは少しでも改善したいものです。冷え性はどのようなことが原因で起こるのでしょうか。

冷え性の原因

冷え性は、主に末梢の血行不良によって起こるものと考えられています。血行不良が起こる原因は、自律神経の乱れのほか、筋肉量の低下、きつい下着などによる締め付けなどが考えられます。それぞれの原因を詳しく見てみましょう。

自律神経の乱れ

体温や血行をはじめ、自律神経の乱れは身体のさまざまな働きに影響します。

自律神経には交感神経と副交感神経の2種類があり、状況に応じてどちらかが活発に働いて身体を調節しています。興奮しているときやストレスを感じているときなどに活発になる交感神経は、血管を収縮させる働きを持っているものです。血管が収縮すると皮膚の表面近くを流れる血液が少なくなり、体内で作られた熱が行きわたりにくくなります[3]。

熱が行きわたりにくくなるということは、身体の表面が冷たくなりやすいということ。特に手足の先には毛細血管が集中しているため、交感神経が活発に働く状態が続くと冷えやすくなります。

自律神経の乱れはさまざまな原因で起こります。例として、ストレスと女性ホルモンのバランスの乱れがあげられます。

ストレス

人は多かれ少なかれストレスを受けて生活しているものです。しかし、過度なストレスがかかり続けると、交感神経が活発な状態が続いて自律神経のバランスが乱れてしまいます[4]。ストレスと聞くと精神的なストレスを思い浮かべる人が多いかもしれません。しかしそれだけではなく、暑さ・寒さといった気候や病気など、身体に負担になるものもストレスに含まれます。

女性ホルモンのバランスの乱れ

2種類の女性ホルモン、卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)の分泌バランスの乱れは自律神経の乱れにつながります[5]。無理なダイエットによる栄養状態の悪化や更年期、ストレスなどが関係します。

筋肉量の低下

筋肉の運動は、熱を作り出す役割や血液を循環させるポンプの役割を持っています。運動不足などによる筋肉量の低下は、発熱機能の低下と同時に血流の悪化を招くため、身体が冷えやすくなります。

特に女性は男性より筋肉が少なく、加齢や運動不足などで筋肉量が減ると、冷えやすくなるため注意が必要です。しかし最近では、男性にも冷え性が増えています。その原因の1つとして、車や電車などの交通手段の発達にともなって運動する機会が減り、筋肉量不足になっていることがあると考えられます。

衣服などによる血行悪化

コルセットやサイズの小さい下着での物理的なしめつけ、血行の収縮を促す寒い場所での薄着は血行を悪化させるため、冷え性につながります。

このように、冷え性につながると考えられる要因は多くあります。これらに対する、日常生活のなかでできる改善方法をご紹介しましょう。

日常生活に取り入れられる冷え性の改善方法

ストレスのコントロール

自律神経の乱れも、冷えを引き起こす原因です。日頃からストレスをためないような生活を送ることも、予防のひとつになります。

マッサージやストレッチも有効

冷え性を改善するには、全身浴や足浴のほか、足指ジャンケンなどで足指を動かして血行をうながすのが効果的です。オフィスで足が冷えたり、夜に足が冷えて眠れなかったりするときは、足指を思いきりグー・チョキ・パーと動かしてみましょう。お気に入りの入浴剤を入れた湯舟につかってマッサージをすれば、リラックス効果も高まります。

冷えにくい身体を目指すためには、周りの環境や食生活の見直しのほか継続的に運動して筋肉を増やすことが大切です。詳しくは『冷え性は日常生活の中で対策!すぐできる4つの冷え改善方法』で解説しているので、ご覧ください。

病気ではないといっても、冷え性の症状はつらいもの。自分に思い当たる原因から改善を始めてみてはいかがでしょうか。

参考文献

[1]山王丸靖子ほか. 若年女性の冷えと食および生活習慣との関連, 日本食生活学会誌 2016; 26(4): 197-204
[2]中村幸代. 「冷え症」の概念分析, 日本看護科学会誌 2010; 30(1): 62-71
[3]尾形優. 冷え症の生理学的メカニズムについて, 日看技会誌 2017; 15(3): 227-234
[4]厚生労働省. “自律神経失調症(じりつしんけいしっちょうしょう)” 厚生労働省 e-ヘルスネット.
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/heart/yk-082.html(参照2019-11-25)
[5]四国こどもとおとなの医療センター. “<おとな>vol.06 更年期障害について” 四国こどもとおとなの医療センターwebサイト. https://shikoku-mc.hosp.go.jp/news/ohisama_basics_a_vol06.html(参照2019-11-25)

(株式会社リッチメディアの監修専門家による記事内容の監修を行いました。2020.01.16)

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