
目の疲れの解消法について
肩甲骨の間くらいから肩、首にかけて重たい感じや鈍い痛みが出る肩こり。自己流でマッサージやストレッチをしても解消しないからとあきらめていませんか。ここで紹介する肩こりの原因や、肩がこるメカニズムをチェックして、正しいセルフケアで肩こり解消を目指しましょう。
肩こりは、首から肩周辺の筋肉の緊張や血行の不良によって起きます。
肩こりに密接な関係のある背中には、上部を広く覆う僧帽筋(そうぼうきん)をはじめ、さまざまな筋肉が存在しています。これらの筋肉の一部に力が入った状態が続くと、その筋肉に流れる血液の流れが制限され、酸素不足や疲労物質の蓄積などにより重苦しい痛みを強く感じます。また重い荷物などによる物理的な筋肉の圧迫なども、血液の流れを悪くさせて肩こりを招く要因に。
このように肩こりが起こる原因は、日常生活に多く潜んでいます。原因をチェックして正しく対処すれば、慢性的な肩こりも緩和できるでしょう。
何気ない日頃のクセや行動が、肩に負担をかけていることがあります。3つの肩こりが起こりやすい原因を、日常のシーンと合わせて紹介します。
たとえば、長時間のデスクワークやスマートフォンの操作です。デスクワークやスマートフォンの操作に集中していると、私たちの身体は自然と首が前のめりになり、猫背や巻き肩になりがちです。このようなバランスの悪い体勢が長く続くと、首や肩の筋肉の緊張が続き、肩こりを引き起こします。
また、重いカバンやリュックも肩を圧迫し、血行不良による筋肉の疲労につながります。バッグの中身は、パソコンや飲み物、女性ならばメイク道具などで重くなりがち。また、子育て中の方ならば、子供を抱っこしながら荷物も持つと、10kg以上の負荷をかけ続けていることもあります。
長時間のオフィスワークなどで運動不足に心当たりがある人も多いのではないでしょうか。運動不足で筋肉を動かさないと、血行不良から肩こりにつながります。なお、運動不足は脚のむくみなどの原因にもなってしまいます。
精神的・肉体的なストレスも、肩こりを引き起こす場合があります。精神的なストレスにより体内の自律神経のバランスが乱れ、交感神経が優位な状態が続くことで、血管が収縮し筋肉に流れる血流が乏しくなります。このことが肩こりの原因になります。
また、冬の寒さやエアコンによる「冷え」など、肉体的ストレスがかかると身体に余計な力が入るため、肩がこりやすくなります。
肩こりの原因の多くはライフスタイルに起因するものと思われますが、中にはわずかながら病気が肩こりを引き起こしている場合もあります。肩こりの痛みが強い場合や、肩こりのほかに腕や手のしびれ、だるさ、ふらつきなどがある場合は、すみやかに病院を受診しましょう。
今回紹介した肩こりの原因に心当たりがあれば、できるところから少し変えてみましょう。たとえば、運動不足が気になる人は、通勤時にバスや電車を、一駅手前で降りて歩いたり、エスカレーターやエレベーターをやめて、階段を使ったりするとよいでしょう。荷物が重たい場合は、ショルダーバッグをリュックに変えたり、荷物を持つ手をときどき変えることでバランスを整えましょう。
デスクワークなどで肩がこりやすい体勢が続く場合は、1時間に1回ほど軽いストレッチやマッサージをとり入れるのもおすすめです。『つらい肩こり解消におすすめ!ストレッチとマッサージ方法6選』では、具体的なストレッチやマッサージ方法を紹介しているので、あわせてチェックしてみてください。
肩こりの直接の原因は、肩の筋肉の緊張や血行不良ですが、日常生活の中にはそれを引き起こす原因が多くあります。原因を正しく知り、できることから気をつけて、不快な肩こりに邪魔されない、スッキリした毎日を目指しましょう。