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テレビなどでよく聞く「ストレートネック」。肩こりの一因だとも考えられています[1]。慢性的な肩こりに悩まされている場合、ストレートネックが背景にあるかもしれません。では、ストレートネックとはどういうものなのでしょうか。概要と、肩こりとともに現れることのある症状から解説します。
ストレートネックは首の骨が変形する病気と捉えられがちですが、実は病名ではありません。本来あるべき骨の反りがなくなり、真っすぐになってしまっている状態のことを指します。私たちの首の骨は7つの骨が積み重なり、わずかに後ろに反ることでバランスを取り、重たい頭部を支えています。なんらかの原因で骨の反りがなくなると、バランスの崩れを支えようとして周辺の筋肉が緊張し、それが原因で肩こりや首こりが起きてしまいます。
ストレートネックでは、肩こりのほかに以下の症状が出ると考えられています。
ただし、上記のような症状があるからといってストレートネックだとは限りません。ストレートネックは、整形外科でレントゲンを撮らないと判断できないためです。また、上記の症状が慢性的にみられる場合は、別の病気が潜んでいる可能性も考えられますので、痛みを放っておいたり自己流のケアをするのではなく、受診するようにしましょう。
ストレートネックは、以下のようなことが原因として考えられます。
ストレートネックの代表的な原因として、長時間のパソコンでのデスクワークやスマホ操作があげられますが、それだけではないということを覚えておきましょう。
ストレートネックは、一度なってしまうと治すのが難しいもの。そのため、予防が大切だと言えます。ストレートネックの予防には、どのようなことをするとよいのでしょうか。
頸椎椎間板ヘルニアを持っている人は、その治療が最優先です。一方、予防するためにセルフケアで心がけたいのが、正しい姿勢を身につけ体のバランスを保つことや、緊張しやすくなった首のまわりの筋肉をほぐすことです。
パソコンやスマホを使う時間を減らすのが理想的ではありますが、仕事柄、大幅に改善することが難しいことも多いでしょう。負担を軽減できるよう、できるところから工夫したいものです。
デスクワークのときは、ひじを机や椅子のひじかけで支え、足裏全体を床につけるよう意識します。モニターは目線の少し下に置き、目から40cm以上離すようにすると首や肩のこりも予防できます。また、スマホを操作する際は、スマホを持っているほうのひじを、もう片方の手で支えて操作すると首のこりを軽減することができます。試してみましょう。
頸椎の障害などがなければ、首まわりの筋肉をほぐすことがストレートネックの予防におすすめです。
長時間のデスクワークなどで同じ姿勢が続くときは、1時間に1回ほど休憩もかねてマッサージをし、首の筋肉の緊張をほぐしましょう。効果的なマッサージを1つご紹介します。
このほかに腕を前後にまわして肩甲骨を動かすストレッチも、首や肩の緊張した筋肉をほぐすのに効果的です。
セルフマッサージやストレッチは面倒でなかなか続かない…という方は、マッサージアイテムを活用するのもおすすめです。座ってマッサージ器を当てているだけで、自分の手が届きにくい部分もラクにほぐすことができます。
前述のとおり、ストレートネックの診断は整形外科で行います。治療が必要だと判断された場合には、首回りの筋肉をほぐしたり、頭を支える筋肉を鍛えたりすることが多いようです。マッサージはもちろん、筋肉の緊張をゆるめる薬の処方なども行われます。
ストレートネックは、日ごろの予防が大切です。首回りの筋肉をほぐしたり姿勢を意識したりするなど、こまめにメンテナンスして、スッキリした毎日を目指しましょう。
[1]東京医科大学. “肩こり” 東京医科大学webサイト. http://www.tmuortho.com/sekitsuiblog/katakori/(参照2019-08-16)