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ぎっくり腰などで腰に不安があるときは、症状が深刻かどうか気になりますよね。この記事では、医療機関で診察を受けたほうがいい腰痛の見極め方と、腰痛を起こしやすい状況について解説します。
ひとくちに腰痛といっても、痛みの種類や持続時間、原因はさまざまで対処法も異なります。「よく腰痛に悩まされている」「腰に不安があって活発に行動できない」という人は、以下の項目をチェックしてみましょう。
以下のような症状が一つでもある場合、すみやかに整形外科など医療機関を受診してください[1]。
一方下記は、姿勢の悪さや腰に急激な力が加わったときに見られる一般的な腰痛にともなう症状です[1][2]。
腰痛とひとまとめにしても、上記のような違いはなぜ起こるのでしょうか。実は、腰痛には以下の2種類があるのです。
「腰が痛い」と病院を受診する人のうち8割以上が、原因がはっきりとしない非特異的腰痛に当てはまるといわれています。
特異的腰痛は、脊椎(背骨)が折れている、脊椎の中にある脊髄に神経圧迫が起こっている、がんが転移しているなど、腰痛の原因がはっきりしています。そのため、まず腰痛を起こしているもともとのケガや病気の治療を優先します。
非特異的腰痛とは、特異的腰痛のように明らかな原因が特定できない腰痛を指す総称です。姿勢の悪さからくる腰痛、ストレスからくる腰痛などはこちらに該当します。腰椎(腰の骨)の捻挫などで起こる急性のぎっくり腰も、厳密にどの組織の異常なのか断定できないため、非特異的腰痛に分類されています。
大きなケガや病気が関与していない非特異的腰痛の場合、できるだけ普段の活動をキープしたり、適度に運動を取り入れたりするほうが、痛みの改善や再発防止に役立つと考えられています[3]。
一般的によく見られる非特異的腰痛の原因として考えられているのが、脊椎を構成している「椎骨」という骨や、椎骨と椎骨の間でクッションの役割を果たしている「椎間板」という軟骨がずれてしまうことです。ずれをそのまま放置していると、日常のちょっとした動作や環境要因をきっかけに、腰への負担が増して腰痛を起こすこともあります。特に、以下のような状況には気をつけましょう。
また、日頃から運動不足が続いている、ヘビースモーカーである、心理的ストレスがあるといった場合も、腰痛になりやすいと考えられています。
なお、椎骨と椎骨、椎間板などのずれは、軽いものであれば以下の「これだけ体操」でセルフケアすることができます[1]。
どうでしょうか、簡単にできそうですよね。日常のちょっとした空き時間に、ぜひ試してみてください。あわせて普段の姿勢や生活習慣、労働環境を見直して、腰痛のリスクを減らしましょう。
[1] 独立行政法人労働者健康安全機構. “日常の自己管理が大切です 非特異的腰痛” 労災疾病等医学研究普及サイト https://www.research.johas.go.jp/22_kin/docs/komado29.pdf(参照2019-07-30)
[2] 千葉大学医学部附属病院. “受診が必要な腰痛とは?” https://www.ho.chiba-u.ac.jp/column/column08.html(参照2019-07-30)
[3] 日本整形外科学会/日本腰痛学会編. “第4章 治療” 腰痛診療ガイドライン2012. 日本整形外科学会・日本腰痛学会監修, 南江堂 2012 p38