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腰痛
2019.08.08

こんな症状の腰痛って大丈夫?セルフチェックと対処法

ぎっくり腰などで腰に不安があるときは、症状が深刻かどうか気になりますよね。この記事では、医療機関で診察を受けたほうがいい腰痛の見極め方と、腰痛を起こしやすい状況について解説します。

危ない腰痛とは?すぐできる症状チェック

ひとくちに腰痛といっても、痛みの種類や持続時間、原因はさまざまで対処法も異なります。「よく腰痛に悩まされている」「腰に不安があって活発に行動できない」という人は、以下の項目をチェックしてみましょう。

病院に行くべき腰痛

以下のような症状が一つでもある場合、すみやかに整形外科など医療機関を受診してください[1]。

  • 安静にしていても、うずくことがある。楽な姿勢がない(重篤な病気が原因の可能性)
  • 強い痛みがお尻から膝の下まで広がっている(ヘルニアや狭窄症などによる神経痛の可能性)
  • 肛門や性器の周囲がしびれたり熱くなったりする、あるいは尿が出づらくなることがある(重い神経症状の可能性)
  • 足の脱力感がある。かかと歩きが片足でしにくいなど。(重い神経症状の可能性)
  • 転倒、転落など、外傷後の痛みで日常生活に支障が出ている(骨折の可能性)

一般的によく見られる腰痛の症状

一方下記は、姿勢の悪さや腰に急激な力が加わったときに見られる一般的な腰痛にともなう症状です[1][2]。

  • 腰の痛み以外に症状がない
  • 安静にしたり、姿勢を変えたりすると楽になる
  • 腰を叩くと気持ちがよい
  • 心的ストレスが強いときに腰の痛みも強くなる
  • 現在、大きなケガや病気をしていない

腰痛には「原因が特定できるもの」「できないもの」がある

腰痛とひとまとめにしても、上記のような違いはなぜ起こるのでしょうか。実は、腰痛には以下の2種類があるのです。

  • 特異的腰痛…原因となる外傷や病気が特定できる腰痛
  • 非特異的腰痛…病院で検査をしても明確な発生原因を特定できない腰痛

「腰が痛い」と病院を受診する人のうち8割以上が、原因がはっきりとしない非特異的腰痛に当てはまるといわれています。

特異的腰痛は、脊椎(背骨)が折れている、脊椎の中にある脊髄に神経圧迫が起こっている、がんが転移しているなど、腰痛の原因がはっきりしています。そのため、まず腰痛を起こしているもともとのケガや病気の治療を優先します。

非特異的腰痛とは、特異的腰痛のように明らかな原因が特定できない腰痛を指す総称です。姿勢の悪さからくる腰痛、ストレスからくる腰痛などはこちらに該当します。腰椎(腰の骨)の捻挫などで起こる急性のぎっくり腰も、厳密にどの組織の異常なのか断定できないため、非特異的腰痛に分類されています。

大きなケガや病気が関与していない非特異的腰痛の場合、できるだけ普段の活動をキープしたり、適度に運動を取り入れたりするほうが、痛みの改善や再発防止に役立つと考えられています[3]。

腰痛のリスクを高めるよくある状況とは?

一般的によく見られる非特異的腰痛の原因として考えられているのが、脊椎を構成している「椎骨」という骨や、椎骨と椎骨の間でクッションの役割を果たしている「椎間板」という軟骨がずれてしまうことです。ずれをそのまま放置していると、日常のちょっとした動作や環境要因をきっかけに、腰への負担が増して腰痛を起こすこともあります。特に、以下のような状況には気をつけましょう。

  • 重たい荷物を無理やり持ち上げる作業
  • 長時間のデスクワークや立ち仕事
  • おじぎ、斜め後ろに振り返るなど、不自然な姿勢
  • 急に動作を変えるなど、予期せぬ腰への負荷
  • 運転による振動
  • 寒さや滑りやすい床、狭い室内など環境的な問題

また、日頃から運動不足が続いている、ヘビースモーカーである、心理的ストレスがあるといった場合も、腰痛になりやすいと考えられています。

なお、椎骨と椎骨、椎間板などのずれは、軽いものであれば以下の「これだけ体操」でセルフケアすることができます[1]。

  • 猫背や前かがみ姿勢、持ち上げる動作が多い人…立ったまま足を軽く開き、息を吐きながら腰を反らす
  • 立ち仕事や長時間歩くことが多い人…椅子に座って両足を開き、息を吐きながらゆっくり背中を丸める

どうでしょうか、簡単にできそうですよね。日常のちょっとした空き時間に、ぜひ試してみてください。あわせて普段の姿勢や生活習慣、労働環境を見直して、腰痛のリスクを減らしましょう。

参考文献

[1] 独立行政法人労働者健康安全機構. “日常の自己管理が大切です 非特異的腰痛” 労災疾病等医学研究普及サイト https://www.research.johas.go.jp/22_kin/docs/komado29.pdf(参照2019-07-30)
[2] 千葉大学医学部附属病院. “受診が必要な腰痛とは?” https://www.ho.chiba-u.ac.jp/column/column08.html(参照2019-07-30)
[3] 日本整形外科学会/日本腰痛学会編. “第4章 治療” 腰痛診療ガイドライン2012. 日本整形外科学会・日本腰痛学会監修, 南江堂 2012 p38

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